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AGAって何だ!?その正体と改善が期待できる成分3選

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2018.01.24

AGAはただの薄毛ではない

20代からでも発症するAGA

頭髪というものは通常、老化によって減少していくものです。ですが中には若い内から段々と薄くなってしまう人もいます。本来老化で薄くなるはずの頭髪が20代から無くなっていくわけですから、ショックを受ける方もいるでしょう。もしかしたらそれは、AGA(男性型脱毛症)かもしれません。

AGAは遺伝性のもの

20代から症状が出始めるAGAは、遺伝を原因としています。「親が薄毛なら子供も薄毛」という俗説はあながち間違っていないのです。遺伝が原因で薄毛になるわけですから、加齢による薄毛とは事情が異なります。AGAにはAGA用の対処法というものがあり、それをメインとして考えなければ改善を期待することは難しいでしょう。

AGAで薄毛になる過程

始まりはテストステロン

遺伝と一口に言っても具体的に何がどうなって薄毛になるのかが分からなければ、対処のしようもありません。やや複雑なのですが、AGAにより薄毛になる仕組みについて見ておきましょう。

男性ホルモンのテストステロンは男らしさを司っています。睾丸から生産され血流に混じり全身を駆け巡るテストステロンは、丈夫な骨格や筋肉量の増加、それに男性器の成長と機能維持といった効果を及ぼします。男性にとってテストステロンは必要不可欠なホルモンといえるでしょう。

5αリダクターゼの数が遺伝要素

一方、私たちの体には1型5αリダクターゼと2型5αリダクターゼという還元酵素が存在します。1型は全身にあるのですが、2型は頭頂部と前頭部に集中しているので、薄毛と関連しているのは2型と考えられています。

還元酵素というのはある物質を別の物質へ変えるもので、テストステロンに作用すると水素を2つ付与する形になります。具体的にはテストステロンの化学式がC19H28O2なのに対しジヒドロテストステロンはC19H30O2なので、Hが2つ増えていることが分かるでしょう。この水素2つの違いが大きな違いなのです。そして遺伝によりこの還元酵素の数が決まり、AGAの方はこれが多いということが分かっています。

脱毛を引き起こすFGF-5

ホルモンは私達の体に存在するそれぞれに当てはまる受容体へと届き、作用を及ぼします。テストステロンにはテストステロンの、ジヒドロテストステロンにはジヒドロテストステロンの受容体があるといった形です。

ジヒドロテストステロンは、毛の根本である毛乳頭の中に存在する受容体と結びつき、脱毛を引き起こすTGF-βという因子を生み出してしまいます。TGF-βはサイトカインというタンパク質の仲間で、いわゆる連絡係です。

ではどこに連絡するのかというと、それはFGF-5というタンパク質となります。このFGF-5こそが、脱毛を引き起こす指令を下す要因なのです。

どこかで流れを断ち切ろう

AGAはこうして発症することになります。まるで数珠繋ぎのような過程を経てFGF-5に辿り着き薄毛を引き起こすのです。ではどうすればAGAを直せるのか、というと、つまりこの流れをどこかで断ち切れば良いということになります。

最初から見ていくとテストステロン自体の生産を停止すれば良いように思われますが、テストステロンは男性の根本に関わる男性ホルモンなので、これがなくなると影響は甚大なものとなるでしょう。深刻な性欲減退や欝症状を呈する恐れもあります。

それよりもテストステロンをジヒドロテストステロンに変えてしまう5αリダクターゼの働きを抑制させることに目を向けましょう。そもそも遺伝によって5αリダクターゼの数が多いことがAGAを発症させる原因でもあります。原因に対して改善策を実行する上で、この部分へと対策を施すことは理に適っています。

他にもTGF-βやFGF-5に注目することもできますが、両者共に全身に存在する物質となり、対策による影響はどのようなものになるか不明です。ただ表皮から摂取する育毛剤に限って言えば、そこまで深刻な影響を与えることはないと予想できるので、こうした対策にも注目してみると良いでしょう。

5αリダクターゼの抑制が期待できる5つの成分

アロエに含まれるアロイン

民間療法として火傷治療などに使われてきたアロエには育毛作用も期待することができます。アロエに含まれているアロインという物質には抗炎症作用の他に5αリダクターゼの抑制効果も期待できるので、育毛剤に配合されて然るべき成分といえるでしょう。また、アロエにはタンニン酸という成分が配合されていて、これは毛乳頭を覆う毛母細胞を活性化してくれます。アロエエキスを配合した育毛剤には注目しておいて損はないでしょう。

柑橘類のリモネン

柑橘類に含まれているリモネンは5αリダクターゼを抑制できるかもしれません。北里研究所によると1990年から5αリダクターゼの抑制効果を見出していたようで、1996年になると日本薬学会第117年会にてd-リモネンが5αリダクターゼを84%阻害できたことを発表しています。どのような条件下でこうした結果が出たのか明確ではないものの、天然成分なので副作用がないことを考えると試してみたいところです。

大豆のイソフラボン

大豆に含まれる大豆イソフラボンは、フラボノイドないしポリフェノールの一種です。ポリフェノールというのは体内で悪性の働きをする活性酸素を抑えるように作用する抗酸化成分となります。また、大豆イソフラボンはジヒドロテストステロンを作り出す5αリダクターゼを抑制することが研究により判明しています。AGA対策のみならず、健康面においても大豆イソフラボンを適量摂取することは良い効果をもたらすでしょう。

薬は効果が高いものの副作用が怖い

これまでに挙げた成分以外で根拠が明確なものに、医薬品のフィナステリドがあります。これはAGA治療薬として有意な効果が見られる薬なのですが、効果が強いだけあって、副作用も強いです。性欲減退や欝症状をきたすことも考えられるので、日常生活に深刻な影響を与える恐れもあります。

一方、今回挙げた成分はいずれも天然成分由来なので効果も副作用も穏やかなものです。危険性のない育毛対策をすることができるので余計なストレスを抱え込まなくても済むでしょう。

AGA対策以外に必要な事

抜け毛予防にも目を向けよう

5αリダクターゼを抑制するのも大事ですが、抜け毛予防に目を向けて強くたくましい髪を作ることも忘れてはいけません。髪の毛の原料を随時摂取しておかなければ、いくら5αリダクターゼを抑制できても強く丈夫な髪が生えてこない恐れがあります。抜け毛予防のため、髪の毛の原料となる亜鉛や、合成を促進するビタミンB群をきちんと摂取しておきましょう。もちろん亜鉛配合の育毛剤も効果が期待できます。

血行改善して栄養を髪に届けよう

栄養を摂取したからといっても髪に届かなければ意味はありません。栄養は血管を通して運ばれますので、血液はサラサラの状態に保つことが理想です。

血液をスムーズに流すためには、なにより運動が重要です。運動をすることで血液をよく流すことができるようになり、髪の毛にも栄養がきちんと届くようになります。また血液をサラサラにしてくれる食べ物を摂取するのも良い方法です。育毛剤としてはセンブリエキス、カプサイシン、ヒハツエキスなどが配合されていると効果が期待できます。

AGA対策に追われると5αリダクターゼを抑制することだけに目を奪われがちですが、こうした血行改善や抜け毛予防という観点から見ることも忘れないでおきましょう。

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